今回は、くいしんぼうおばけから、おばけと友達になれてハッピーエンドの絵本まで、『おばけの魅力がたっぷりの絵本』を厳選しました。
こんにちは、
脳外科医ママさなえです。
✓私自身が幼少期、絵本大好きっ子。
✓我が家は500冊以上児童絵本を所持。
✓毎日絵本の読み聞かせをしています。
記号の説明
<対象年齢>
出版社からの推奨を記載
<文字数>
★:少ない
★★:普通
★★★:多い
おばけの絵本を読むメリット
それは、おばけの世界を知ること。そして、想像を膨らませること。
ちょっとこわいけれど、だからこそ気になるおばけたち。おばけの世界を知りたくなってしまう。
絵本を通して、優しいおばけも、かわいいおばけも、意地悪おばけも、こわいおばけもいることを知ります。
実在しないからこそ(子どもにとってはいると信じている存在)、想像が膨らみ、おばけに親しみさえ覚えるのです。
オススメおばけ絵本
早速、オススメの『おばけ絵本』をご紹介します。
対象は、0~4歳です。低年齢から読みやすい順に並べました。
おばけのアイスクリームやさん
おばけのぼんちゃんは、アイスクリームやさん。次々とやってきた動物たちに、色々な形のアイスクリームを作ります。
どんな形なのかな?
★オススメポイント★
・リズムがいい
・絵がかわいい
・みんな仲良し
<対象年齢>0歳~
<文字数>★
ほのぼのとした平和なストーリー。単純に、アイスを売るおばけがかわいくて、動物たちも嬉しそう。アイスクリームが食べたくなる、そんな絵本。
擬音語があり、子どもが大好きな絵本です。
ねないこだれだ
「とけいがなります。ボンボンボン」時計は夜中の9時。「こんなじかんに、おきてるのは、だれだ」「あれ、あれれ…」まだねないこがいます。
ねないこは、どうなってしまうかな?
★オススメポイント★
・シンプルでわかりやすい
・寝ない子へメッセージが伝わる
・おばけを知る
<対象年齢>1歳~
<文字数>★
0、1、2歳が寝ないときにも、ぴったりの絵本です。
「寝る時間を守ろうね」というメッセージとともに、おばけを知るきっかけを与えてくれる絵本。
子どもに読みきかせると「早く寝ないとっ」と思うみたいで、布団へ行ってくれます。
ばけばけばけばけ ばけたくん
くいしんぼうおばけの、ばけたくん。台所で美味しいものを見つけてつまみぐい。
ペロペロキャンディーにねばねば納豆まで!そして食べると、ばけたくんが変身していきます。
最後は何を食べてどうなるのかな?
★オススメポイント★
・ばけたくんの変身にご注目
・リズムがあって楽しい
・発想がおもしろい
<対象年齢>2歳~
<文字数>★★
いたずら・くいしんぼうのおばけのばけたくんが子ども心をくすぐります。名前の通り、化けます!おもしろおかしく化けます。
その変身を、カラフルな絵とともにお楽しみください!
我が家2歳児の大のお気に入り。「ばけたくん、(保育園で)よんだ、ほしい」というので、本屋さんへ足を運びました。
本作が気に入れば、シリーズの『ばけばけばけばけ ばけたくん おまつりの巻き』も愉快で楽しい絵本です。
おばけのバーバパパ
バーバパパはね、土から生まれたんです。
動物園に入れられたバーバパパは、身体を自由自在に変化して自己アピール。動物と友達になりたかったから。
でも、動物園から追い出されてしまって、しょんぼり。そんな中、火事が起こって…。
★オススメポイント★
・バーバパパを知る
・バーバパパに親しむ
・お話もおもしろい
<対象年齢>3歳~
<文字数>★★
本作はバーバパパの魅力がつまっており、世界中で愛されている絵本です。
所々でバーバパパの感情が伝わってきて、物語としてもおもしろく、最後に明るくハッピーな気持ちになれます。
我が家では頻回リピートしています。おばけのバーバパパを好きになること、間違いなしです!
めっきらもっきらどおんどん
かんたが、お寺の木の根っこの穴から落ちた先は、おばけの世界。そこへ不思議なおばけの3人組がやってきて、かんたと一緒に思いっきり遊びます。
楽しい時間が過ぎて、かんたは、たまらなく心細くなり…。
★オススメポイント★
・あるおばけの世界を疑似体験
・おばけと遊ぶってこんな感じ
・臨場感がある
<対象年齢>3歳~
<文字数>★★
幼少期から私自身が、よく読んでいた絵本。私にとっては、おばけの3人組のひとり「もんもんびっきゃこ」というキツネおばけの顔が印象に残っている絵本。
初めは、なんだかこわそうなおばけ。でも、我も忘れるくらい、おばけと遊ぶのって楽しい!
だけど…おうちに帰りたくなるんですよね。だって、ここはおばけの世界だから。
子どもが、気に入りました。散歩で木の根っこに穴を見つけると、「めっきら もっきらのあな だね」と。「入りたいな」と。
やっぱり気になるおばけの世界。それを躍動的な絵と文で堪能できます!
おばけのてんぷら
食べることが大好きなうさこが、こねこのお弁当に、てんぷらを入っているのを見つけます。
うさこは、自分で、てんぷらを作ることにしました。てんぷらをあげるにおいは、山の上のおばけのところまで伝わり、おばけが家の中にやってきて、てんぷらをつまみぐい。
途中で油の中にぽちゃん。あ、おばけのてんぷら!さあ、どうなるやら。
★オススメポイント★
・うさこもおばけもかわいい
・お話がおもしろい
<対象年齢>3歳~
<文字数>★★
せな けいこさんの、大人気ロングセラー。
主人公のうさこと、おばけのやりとりが楽しい絵本。てんぷらが食べたくなる!
みんな大好きな「てんぷら」と「おばけ」「うさこ」で、こんなステキなお話が作れるなんて、脱帽です。
私は、おばけが鍵穴を通れるように小さくなるところが好きだけど、子どもは、おばけが油に落ちるところが好き。「おばけのてんぷら」のエプロンをつけていた保育士さんは、メガネうさこの最後のシーンがお気に入り。
読み手によって、大好きな場面が分かれるほど、どのページも楽しく、魅力がつまっています。
おばけのどろんどろんとぴかぴかおばけ
夏の夜、小川のほとりを散歩していた、おばけのどろんどろんは、ほたるに出会います。
ほたるは、コウモリから食べられないよう逃げます。
おばけのどろんどろんは、ほたるを守り、助けます。たくさん遊んで、楽しい時間が過ぎ、お別れのときがきます。
★オススメポイント★
・優しいおばけに触れる
・お話がおもしろい
<対象年齢>3歳~
<文字数>★★
『しろくまちゃんのホットーケーキ』で有名な、わかやま けんさんの作品です。
子どもも私も本作が大好き。なぜなら、展開がおもしろいから!
優しいおばけとほたるの触れ合い。おばけが、コウモリからほたるを守るためにとった行動、ぴかぴかおばけになるクライマックスまで、とても盛り上がります。
そして、主人公のおばけと、ほたるが仲良くなって楽しいのに、お別れがくる。寂しさが余韻に残る、そんなお話が読者の心をつかむこと、間違いなしです!
やねうらべやのおばけ
古い家の屋根裏部屋で、ずっと長いこと、過ごしてきたおばけがいました。外に出るのは怖かったのだけれど、ある夜、あんまり月がきれいだったので、家の外を一周しました。
すると、次の日から家に住む女の子が、屋根裏部屋にやってきたのです。おばけは、屋根裏部屋をとられるような気がして、女の子を怖がらせようとします。
それからふたりはどうなるでしょう?読んでからのお楽しみ。
★オススメポイント★
・おばけの心情の変化にご注目
・友達ができるってこんな感じ
・絵も緻密ですばらしい
<対象年齢>4歳~
<文字数>★★
2020年初版の新しいおばけ絵本!作者は、しおたに まみこさん。
2歳息子が大好きで頻回リピートの絵本!なぜかって、おばけと友達になるというストーリーだから!
主人公は、こわがりやでちょっと臆病者のおばけだけれど、女の子はおばけをこわいと思っていない。怖がらせようも、うまくいかず、モンモンとするおばけ。
そんなひとりぼっちのおばけが、「はじめての友達ができるって、なんだかいいな」と感じる心情の変化にご注目です。
私と息子は好きなページが一緒!最後のページです!そして、裏表紙は、屋根裏部屋に女の子がいる絵なのですが、これ、最後のページからの続きになっているんだ、と気づきました。
絵もすばらしく、おばけも女の子もとてもかわいい。オススメです!
おばけのトッケビ
※出版社より品切れ中とのことです
村に仕事を探しに出た若者が、お墓で休んでいると足音がして、おばけのトッケビがやってきました。トッケビは、若者を死んだじいさんだと思い込み、じいさんを生き返らせるため、ある家の娘の命をとってきて、若者の袋に入れました。
娘を生き返らせようと、若者は行動します。そして…。
★オススメポイント★
・おばけにも気持ちがある
・お話がおもしろい
<対象年齢>5歳~
<文字数>★★★
韓国・朝鮮の昔話です。
幼少期に私が読んで家にあった本を、たまたま2歳児が見つけて読み、お気に入りになった絵本です。
なぜ、何度も読んでというのかな?「おばけにも、おばけなりの気持ちがあるから」だと私は思います。
本作を読むと、娘の命をとる行動は悪いし、こわいことなのですが、おばけにも理由があり「友達になりたい」「怖い」「生きたい」などの感情があることがわかります。
そんなおばけの気持ちに同情しながらも、正義を貫く若者がたくましく、ストーリーもなかなか良いです。
おばけやしき
おばけやしきへようこそ。ガタピシしています、お気を付けて。
ダイナミックなしかけで、おばけや怪獣が飛び出します。
★オススメポイント★
・随所にしかけが一杯
・夢中でページをめくってしまう
・単純に楽しい
<文字数>★
最後は、しかけ絵本です!ジャン・ピエンコフスキーの名作。
幼少期に私が読んだ絵本ですが、ダイナミックに飛び出すしかけが印象的で、特に最後のページがギコギコ鳴るので、よく覚えています。
子どもは、夢中にページをめくり、おばけの口に手を突っ込んでいます。
こわくておもしろいロングセラー、迫力があってオススメです!
まとめ
こわい・かわいい・おばけの魅力たっぷりのオススメ絵本を10冊厳選してご紹介しました。
ぜひお子様と一緒に、おばけの世界を堪能してください。
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