- 子育てに重点を置きたい
- 今の職場は続けにくい
- 転職を考えているけど、
どんな手続きをすればよい?
そんなお悩みを解決すべく「育児中の女医さんで、転職を考えている方」に向けて書いた記事です。
★本記事の要点★
✓育休後、働き方の選択肢
✓本当に転職でよいかの確認
✓転職のメリット・デメリット
✓女医が転職する方法
✓先輩女医の体験談
✓オススメの転職サイト
✓転職までの流れ
✓退職までの流れ
✓転職成功のコツ
本記事を読むと、ご自身が転職すべきか否か、成功する転職の方法がわかります。
育児中女医の働き方の選択肢
子どもができると、生活がガラリと変わります。どのように変わるか?
一番は、生活が子ども中心となり、時間の制約がかかることです。
職場復帰しても、子どもの送り迎えや、急な呼び出しなど、今までの生活スタイルの通りにいかないことが多々あります。
そのため、今の勤務先でどう働くか、あるいは、働き方を変えるか、転職すべきかを考える必要があるのです。
まずは、色々な選択肢があることを知りましょう!
- 通常勤務
(当直ありorなし) - 時短勤務
- 業務内容の変更
(例えば外来のみなど) - 転職
- 診療科の変更
- 大学院生
(臨床を兼務する場合も) - 開業
- 休職・アルバイト
詳細:女医の働き方
▼大学院生の事例
育休後の働き方~大学院生になった~
▼休職・スポットアルバイトの事例
【卒後9年目、麻酔科】
第一子育休中に次の妊娠があり、そのまま育休を延長し、3児の母となった。
医局に籍を置いたまま、アルバイトをしている。内容は、放射線画像の読影や健康診断。
本当に転職でよいかの確認
確認することは3点です。
- なりたい自分の目標は?
- キャリア形成は?
- 子育ての関わり方は?
なりたい自分の目標を確認する
専門医取得やサブスペシャリティをきわめるのが目標か、専門医取得後ならば、その科目を生かせる仕事内容として、何がしたいか?を考えます。
キャリア形成はどうすれば叶うか
上記の目標を達成するには、どの職場が望ましいか。大学病院・その他関連病院に所属する必要があるかどうか、考えます。
医局に所属するメリット・デメリットは後述。ご自身の考えを、ご家族・上司・コンサルタントに話し、相談してもいいと思います。
子育ての関わり方はどうするか
すなわち、仕事との配分・バランスをどう考えるか。ご自身の考えを整理します。
転職のメリット・デメリットを確認する
転職を検討する前に、転職、つまりは今の勤務先・医局をやめることの、メリット・デメリットをおさえます
転職のメリット・デメリット
メリット | 時間の調節がしやすい 育児に重点をおきやすい 人間関係のストレスが少ない 収入が見込める |
デメリット | キャリア形成は自己責任 人脈は限定的 |
医局をやめて転職する場合、基本的に、転職後は医局に戻ることができないので、十分に考えましょう。
専門医取得の兼ね合いで、症例数が必要で見学をしたいなど、医局に出入りする場合は、事前に申し出ます。
医局のメリット・デメリット
メリット | キャリアのサポートがある 色々な症例・経験を積める 専門性が高い 研究もできる 留学のチャンスがある 人脈が得られる 休職しても職場に戻れる |
デメリット | 人事異動がある 収入は勤務先による 人間関係のストレスがある |
医局に属すと、人事異動や、人間関係によるストレスもありますが、専門性が高く、キャリアが積め、メリットも多いです。復帰先の確約も得られます。
ただ、育児中の女医さんは悩みます。
なぜなら、定時に終わる必要がでてくるなど育児による制約を受け、今まで通りの働き方が続けにくいからです。
ですので、周囲のサポート(家族・祖父母・外注)と時短家事(時短家電・外部委託)を整えます。
それでも、ワークライフバランスを充実させたいが、それが上手くいかず、叶わないケースがあるのも事実です。
例えば、
・緊急手術など内容に無理がある
・職場の理解がなく休めない
・周囲に遠慮がある
・院内保育がない、などです。
ひとつの選択肢として転職があります。メリットは上記の通り。
女医さんが転職する方法
1 日本医師会女性医師バンクを利用する
日本医師会が実施している事業で、女性医師のライフステージに応じた就労を支援。
日本全国どなたでも無料で利用でき、専任コーディネーターが求人を紹介します。就職後の相談も受けられます。
復職に向け再研修が必要な場合でも相談できるなど、サポートが充実しています。
2 企業の転職サイトを利用する
各企業が転職をサポート。日本全国どなたでも無料で利用でき、専任コーディネーターが求人を紹介。
メリットとしては非公開の好条件求人が見つかる可能性があります。
上記両方に登録しても問題ありません。
>>おすすめはコチラでご紹介。
先輩女医体験談
ここで、転職を成功させた育児中の女医さんをご紹介します。(匿名で記載にご協力いただきました。引用はお控えください。)
体験談1
【卒後14年目腎臓内科】
医局に属し、専門医取得済み。2児の母。
出産・育休後、医局に復帰したが、仕事と育児の両立が難しく、復帰後半年のタイミングで透析病院へ転職。
<転職しようと思ったきっかけ>
・専門医を既に取得していた
・仕事と育児の両立が難しかった
・育児に重点をおきたかった
<求めた条件>
・当直なし
・フレキシブルな勤務体制
・ある程度の収入
<転職して良かった点>
・当直なし。土日は完全フリーで、週に3回の勤務のため、平日フリーの日があるので、育児の時間がとれる
・勤務内容も充実し、専門医を生かせている
・納得の勤務体制と収入がかなった
<利用したサイト>
<利用した感想>
コンサルタントの方が親切。自身の希望を伝えると迅速に対応していただけた。わからない点にも回答いただき、転職の手続きがスムーズに行えた。
体験談2
【卒後9年目皮膚科】
医局に属し、専門医取得済み。1児の母。
出産・育休後、夫の異動も重なり転居。育休明け復帰のタイミングで美容皮膚科へ転職。
<転職しようと思ったきっかけ>
・転居に伴い医局をやめることになった
・ワークライフバランスを充実させたい
<求めた条件>
・当直なし
・専門性を活かせる分野
・ある程度の収入
<転職して良かった点>
・当直なし。土日は完全フリー。常勤医
・育児・仕事のバランスがちょうどよい
・美容に興味があり、皮膚科の専門性も活かせる
・収入にも満足
<利用したサイト>
<利用した感想>
コンサルタントの方は、自宅から比較的近いところで、好条件の求人を複数用意してくださり、それぞれの特徴を詳しく説明いただいた。代理で手続きを進めてくださり、安心してお任せできた。
<注意点>
サイト登録から、実際転職するまで半年を要した。
早めに登録し、リサーチ開始、コンサルタントへ相談をする方がいい。私は育休中であったため、転職活動をしやすかったが、仕事を続けながら転職を検討する場合は、やはり早めがよいと思う。
体験談3
【卒後8年目外科】
医局に属し、専門医取得済み。1児の母。
目標は、外科医としての腕を磨くことであったが、出産を契機に悩む。
育休も比較的短期で医局に復帰したが、特に手術のときに、仕事が優先されるため、QOL(生活の質)に疑問。復帰後1年半のタイミングで外科病院へ転職。
<転職しようと思ったきっかけ>
・専門医を既に取得していた
・勤務体制に無理があった
・育児を大切にしたい
<求めた条件>
・当直なし
・外科のスキルを活かせる
<転職して良かった点>
・当直なし。土日は完全フリーの常勤。一般病院勤務
・勤務内容は、病棟管理、外来がメインであるが、手術が数件あり、無理のない範囲で外科ができている
・何より、育児を大切にしながら、自分のスキルアップをある程度目指せる職場環境に、感謝している
・収入も以前と同様かそれ以上
<利用したサイト>
<利用した感想>
全く手術がないのも不安であったため、常勤かつ、現在のスキルを活かせることをメイン条件に転職先を探していた。
高度な手術技術習得を望むのでなければ、育児をしながらも、自分のしたい仕事を諦めないことができる。好条件の非公開求人を紹介いただき、満足している。
なんか、理想的だな~
子育てしながら、輝けているな~
でも、
Q転職失敗例を知りたいのですが?
Q医局に所属している方が安泰なのでは?
▼詳細はこちらをご参考に
女性医師の転職失敗例から学ぶ。子育て女医の転職体験談
先輩からのアドバイス
本音は、子育てもキャリアも諦めたくないですよね。
もし、医局に所属されていて、今の勤務体制が厳しい(当直・オンコールあり、朝の出勤が早い、残業あり)などで不安を感じる。
そんなときは、転職サイトへ無料登録のみ行い、求人を見て、コンサルタントにアドバイスを受けるだけでもいいと思います。
登録したからといって、すぐに転職しなくてもいいのです。
オススメの転職サイトは?
女医さんが転職サイトを選ぶポイントは
- 業績があり信頼できるか
- 子育て女医の支援に力を入れているか
- キャリアを積めるか
という点が◎
私のいちおしは+民間医局です!
なぜなら、女性医師の復職サポートが充実しており、女性医師のキャリアを徹底サポートしているから。
専門医取得が未だの方でも、安心してお任せできそうです。事例をご紹介します。
体験談4
【卒後3年目内科】
医局に属し、専門医取得未だ。1児の母。
育休中に転職活動を開始。復帰のタイミングで転職。
<転職しようと思ったきっかけ>
・キャリアを考えつつも育児を優先したい
<転職に至るまで>
とりあえずサイト登録し、担当エージェントに同じような事例があるか、求人があるか相談。その際、自身のキャリアについて心配している点をお話した。
その結果、どのようなキャリアプランがあるかをご提示いただいた。
<利用したサイト>
<利用した感想>
現在は訪問診療を行っている。指導医の先生から内科を幅広く学べている。
福利厚生が充実しており、子どもとの時間も十分確保できており、満足している。
転職までの流れ
では、一体転職までは、どのような流れなのでしょうか?
Step1 転職サイト選び・リサーチ
気になる転職サイトに登録。非公開求人を検索することができます。
ポイントは複数サイトに登録し、比較検討すること。
なぜなら、少しでも希望に沿う好条件の求人に出会いたいから。サイトに登録するのは、無料ですし、実際に求人を比較し、コンサルタントの対応をみて決められるからです。
最終的にはひとつに絞ります。
Step2 相談・求人紹介
コンサルタントに、転職について相談。希望条件を伝え、それに見合った求人を紹介してもらいます。
Step3 面談・条件交渉・見学
転職先とのやりとりは、基本的にコンサルタントが代理で行うため、心配無用です。ご自身のペースで進められます。
具体的には、給与や条件・面談日時調節など。
転職先の見学を行い、病院やスタッフの雰囲気をつかみます。
Step4 転職
入社日や書類等の手続きなど、最後までサポートがあり、安心して転職できます。
退職までの流れ
上司・教授へ退職・転職の意向を伝える。
転職先が決まったら、あるいは半年~3ヵ月前くらいを目途に、「〇〇という理由で、退職させていただきたく存じます。」と理由も併せて述べるとよいでしょう。
理由を伝えにくい場合は、「一身上の都合により…」とサラっと流すのもひとつの方法。
退職までの段どり
退職日を確認し、期日までに退職届を提出。後任への引継ぎ、身辺整理、必要書類の確認・提出します。
最後は挨拶し、気持ちよく終わらせましょう。
転職成功のコツ
★失敗しないためのポイント★
・希望条件の優先順位をつける
・育児制度の整った病院を選ぶ
・コンサルタントと信頼関係を築く
・転職先の見学をする
希望条件の優先順位をつける
希望が全てかなうのが一番理想的ですが、かなうとは限りません。条件によっては、妥協せざるを得ないこともあるでしょう。
ですので、これだけは譲れない条件を明確にし、列挙しておきましょう。
具体的には
・業務内容
・勤務時間
・自宅からの距離
・転居可・不可
・収入など
緊急時の対応や代理の手続きなど、不明点はコンサルタントに確認します。
育児制度の整った病院を選ぶ
育児中の女医に対して
・産休・育休がとれる
・残業や当直などを考慮してくれる
・時短勤務や週3~4回勤務が可能
・院内保育完備など
子育てに理解があり、仕事と育児が両立できる育児体制の整った病院を選びましょう。
>>転職先を探す
コンサルタントと信頼関係を築く
メールのやりとりは、丁寧に。
ご自身にとって少しでも好条件の案件や非公開求人を紹介していただくためにも、礼節を尽くし、対応しましょう。
転職先の見学をする
候補を絞ったら、転職先の見学をします。
・どのような雰囲気の病院か
・スタッフは生き生きと働いているか
Check、転職後のイメージを持ちましょう。
まとめ
✓育休後、働き方の選択肢
✓本当に転職でよいかの確認
✓転職のメリット・デメリット
✓女医が転職する方法
✓先輩女医体験談
✓オススメ転職サイト
✓転職までの流れ
✓退職までの流れ
✓転職成功のコツ
についてお話しました。
「今の勤務では、育児と両立しにくい…」とお悩みではありませんか?
・当直やオンコールなし
・時短勤務
・院内保育完備
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