女医の育休期間について悩んでいませんか?
私(脳外科医)自身、非常に悩みました。
この記事では、育休期間決定の仕方と私・周囲の体験をお話します。
育休の権利はあるけど…キャリアを考えると1年取るのは長いかな
私ははじめての子どもだし、子どもが1歳まで育児をしたいな
私は早く仕事復帰したいな
仕事復帰時期 =
あなたの考え方と希望
+
子どもを他に託す時期・方法
夫が育休を取得する場合はその期間、
保育園への入園時期、
祖父母やベビーシッターへの依頼。
これらの調整により決定されます。
育児・介護休業法
原則子どもが1歳になるまでの育児休業(育休)を取得する権利があります。
子どもが1歳になった時点で保育所に入れないなどの事情があれば、子どもが1歳6ヵ月に達する日まで育休を延長することができます。
▼育休が取得できる条件など
育児休業中の課題 | 医師の出産・育児 | 日本医師会女性医師支援センター
育休期間の決定の仕方
Step1
育休期間は、いつ復帰するかということ。まず、ご自身の希望・考え方をまとめます。
例えば、1年取得する場合
- 初めての子どもで、1歳までは育休を取りたい
- しばらく子育てに専念したい
例えば、早期復帰を考える場合
- ブランクを少しでも短く、仕事に復帰したい
- 仕事・手術をしていたい
- 初期あるいは後期研修の単位を取得せねばならない
- 期間内に専門医試験の基準を満たす必要がある
- キャリアが途絶えるのを避けたい
Step2
次に、子どもを託す時期・方法を検討。具体的には、保育園入園時期を決めます。
あらかじめ、希望保育園について調べます。環境・標準時間・延長時間・病児保育の有無・自宅からの距離・送迎方法・いつ入園するべきか。
保育激戦区では、4月でないと、入園しにくい場合もあるので注意が必要です。
Step3
保育園入園までの期間が、あなたの考える育休期間であれば、よいのですが、そうでない場合、例えば早期復帰するときは、保育園入園までの間を、他に委託せねばなりません。
具体的には、一時保育、夫、祖父母などのご家族、ベビーシッター、ファミリーサポートの利用などです。
どれくらいの期間・時間帯に子どもを任せるかを相談し、依頼することになります。
▼外部リンク▼
ファミリーサポートとは?ベビーシッターとの違いやサービスの特徴など
Step4
家族と相談、合意⇒上司への報告
勤務先と今後の働き方の合意を形成しておくことが大事です。
私の場合
医師だし、キャリアや周囲の負担を考えると、1年も取得できないかもしれません…。
私も悩みました。初めは産後3ヵ月くらいで復帰?漠然と早期復帰を目指そうと考えていました。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんを誰がみるのか…、もちろん夫婦が協力して育児をするが、確かに私は、この子の唯一の母親になるのだ。
それに初めての子育て。せめて1歳になるまでは子どもの成長を見守りたいと思いました。
夫に相談し、上司に相談しました。
協力する。自分の育休取得も考える。
1年は長い、離乳食が開始される半年はどうか。
<保育園事情>
月途中の入所も検討の余地はあるが、定員がすでに埋まり入園しにくい状況。年度初めの4月が一番入園しやすいことがわかりました。
⇒このことから、私が半年、夫が半年の育休を取得することにし、1歳児の4月入所に向け準備しました。
感想
育児は思った以上に大変なことがいっぱいでした。ミルク、オムツ交換、家事で一日が終わってしまって、虚無感に襲われることも。
それでも、子どもとたくさん関われることが嬉しく、私自身、願いが叶うなら、第一子の時は育休を1年取得してもよかったかな、とも思います。
しかし、メリットがいくつかありました。
- 休んで1年たっていないので、復帰したときに業務内容(私の場合は研究業)を比較的覚えている。
- 夫が育休を経験できた。
- 夫のおかげで子どもがプールの習い事に参加できた。
だから、結果的に、半年の育休は、私にはちょうどよかったかなと思います。
ちなみに、第二子の育休は3ヵ月取得しました。
みんなどうしてる?
7-12ヵ月が40%と多かった。
周囲女医の例
同期A:外科医。夫は医師。
第一子出産後1年で復帰、第二子出産後は実母に頼り3ヵ月で復帰。
同期B:麻酔科医。夫はコメディカル。
産後4ヵ月で復帰。夫が1年の育休取得。
子ども4月入園。
先輩C:基礎研究医。夫は医師。
産後半年で復帰、ベビーシッター利用。
子ども4月入園。
後輩D:麻酔科医。夫は医師。
育休中に妊娠・出産があり、3児の母に。
育休中で、復帰の目途がたっていない。
育休中の生活が耐えられず、復帰を早めた女医さんもいますし、逆に育休を延長した女医さんも。ご家庭事情により、様々ですね。
まとめ
〇 ご自身の希望により、育休期間を検討したら、まずは家族や周囲の方と相談しましょう。
〇 頼れる人はいるか。 保育園はいつから入園するか。を検討し、育休期間を決定しましょう。
〇 ワンオペで夫や両親に頼れない場合、保育園、ベビーシッターの利用、子育て支援センター等、地域社会福祉サービスを利用することを検討しましょう。
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