研修医で出産予定の方、ご参考ください◎
✓メリット・デメリット
✓育休制度・研修中断の規定
✓体験談
メリット・デメリット
メリット2つ
若く妊孕性が高い
やはり妊孕性が高いことがあげられます。
人生設計として、例えば、子どもが3人ほしい!ならば、少しでも早い時期から妊活に取り組めると理想的ですね。
キャリアに影響しにくい
女性医師は、妊娠適齢期と専門医取得時期が重なるので、キャリアについて悩む方は多いです。
初期研修医のうちに出産すれば、たとえ研修期間が延長したとしても、専門科をまだ開始していないので、支障はありません。(第2子以降を考慮しない場合)
後期研修医からは、専門研修のプログラムが開始されますので、制度を理解しておく必要があります(後述)。
ただし、専門科入門の段階ですので、中断したとしても、十分に取り戻すことが可能!
デメリット1つ
育児ありきの仕事
研修プログラム・専門医取得など、育児をしながら仕事や勉強をこなさねばなりません。
後期研修医で出産した友人(3児の母)いわく、めまぐるしく怒涛の日々だったと。
後期研修、とても大変な記憶が…!子育てしながら、というのは、想像を絶します。
後期研修に限らず、ワーママが大変なのは間違いないです。(独身でも大変だよ…)実際やってみて、どうしようもなく辛いときは、働き方を見直しましょう。
おさえておきたい制度
産休・育休制度と給付金
研修医の場合、育児休業を利用できるのは、産休後から子どもが1歳6ヵ月を迎えるまでの期間。
ただし、保育園入所不可などやむを得ない事情がある場合、最長2歳まで延長できます。
参考:研修医は育休が取れない?取得条件と給付金、先輩医師の声を総まとめ|医師向けお役立ちコラム
男性育休もメリットいっぱい、活用できるといいですね!
研修を中断するとどうなる?
臨床研修の中断
出産・育児や心身の不調などで研修を継続できない場合、一時的に中断や休止が可能。
休止期間が90日までの場合は、所定の期間(2年)で臨床研修を修了できますが、90日を超える場合は、休止期間分の日数が延長する必要があります。
臨床研修・専門研修を中断する場合 | 勤務医としての基本知識 | 日本医師会女性医師支援センター
専門研修の中断
産前・産後休業や育児休業を取ったとしても、6か月以内であれば最短の期間で専門医資格を取得することができます。さらに、6か月以上の中断の後に研修に復帰した場合でも、中断前の研修実績は引き続き有効とされます。
臨床研修・専門研修を中断する場合 | 勤務医としての基本知識 | 日本医師会女性医師支援センター
専門医の中断
研修医終了以降の出産をお考えの場合。
専門医取得したら、嬉しい反面、それで終わり!ではないことに注意が必要。専門医更新基準を確認しましょう!
専門医の学会HPで確認を!
休会可能な専門科もあります。
働き方の見通しをたてよう
研修医で出産した場合、研修途中であるため、同じ職場に戻ることがほとんどです。
ただし、初期研修終了後は、その後の進路を考える必要があります。専門科をどうするか?どこでどのように働きたいか?
例えば、外科医を目指すのであれば、入局をオススメしますが、転職して専門性を高めながら、家庭と両立するケースもあります。
その場合は、転職エージェントに依頼することが肝心なので、いま無料会員登録を済ませておきましょう。
体験談を参考に
研修医で出産した事例をご参考ください。
卒業後すぐに結婚して、1年目のローテーション中に妊娠。2年目に休みをいただいて出産し、1年遅れで研修を終えました。研修中に1年ブランクが空いたのはもちろん大変でしたが、頑張れば追いつけるものです。2人目は後期研修が終わってから産んだのですが、専門性が高まっているので、むしろ1人目を産んだ時よりも戻るのは大変でした。3人目は夫の留学中に産みましたが、比較的時間があったので心身ともに楽でした。
女子医学生のお悩み相談室 | DOCTOR-ASE
初期臨床研修と子育て、どう両立する? 出産・育児を迎える研修医を支えた環境と制度|獨協医科大学病院 臨床研修センター
女性医師へのインタビュー:出産・育児について | 聖マリアンナ医科大学 整形外科学講座
考察・コメント
結論:考え方は人それぞれ
あなたはどうしたいか考える
〇初期研修医で出産する場合、育休を短期間にして、研修を2年のうちに終わらせるか、育児に重点をおいて、研修を延長するかの選択が必要。
〇どちらも個人の意思で自由に選択可能。
〇家族・環境・職場など周りのサポートが必要で、資格試験取得や子どもとの時間など、モチベーションを保つことが大切。
関連記事:
前例がない!そんなときのプレママ処方箋
まとめ
✓研修医で出産するメリット・デメリット
✓おさえておきたい制度
✓研修中断の規定、体験談
について、お話しました。納得いく選択ができますように。
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