出産後の働き方として、「当直・オンコールを免除してほしい」そう願う女医さんは多いのではないでしょうか。
なぜなら、子どもの保育が必要かつ育児が重要な時期だから。また、ワンオペでは、当直・オンコールに対応できません。
★今回のテーマ★
✓当直・オンコールの弊害
✓当直・オンコールが少ない職場
✓当直・オンコールのない働き方
✓当直・オンコールのない職場探し
✓希望にあった働き方を探そう
についてお話します。
▼育児女医の働き方の選択肢
>>女医の働き方
>>転職サイト徹底比較
>>育休後の働き方(大学院生の例)
当直・オンコールの弊害
皆経験したことのある、当直・オンコール。
経験を積め、医師のスキルアップとしてはメリットがありますが、肉体的にも精神的にも負担がかかりますよね。
当直・オンコールをこなしている育児中の女医さんには、頭が下がります。
しかし、実際問題、子育てが優先される中で、当直・オンコールをふつうにこなす、ということは相当大変なことです。
なぜなら、他に頼らずして、当直・オンコールを引き受けられないからです。
当直・オンコールが少ない職場の特徴
- 入院・手術のない病院
- 慢性期病院
- 医師が多い都市部の病院
- 検診・保健センター
入院・手術のない病院
すなわち一次救急の医療機関を指します。
救急指定病院の体制として一次救急、二次救急、三次救急があります。
一次救急:入院・手術のない医療機関
二次救急:入院・手術を伴う医療機関
三次救急:重篤疾患、多発外傷などを扱う。高度救命救急センターなど
主に、外来で対応できる医療機関なので、当直・オンコールは少ないです。夜間急患センターなどは、当番制で当直を担当します。
慢性期病院
入院患者を担当しますが、基本的に高度な医療・手術を必要としない患者です。
継続した内科的加療やリハビリテーションを行う医療機関を指します。
病状が安定していることが多いため、基本的に当直・オンコールは少ないです。
医師が多い都市部の病院
当直・オンコールは、所属医師で分担するため、医師が少ないと回数が多くなります。
逆に、医師が多く集まる都市部の病院では、当直・オンコールが少ない傾向にあります。
また、非常勤医師の場合、当直・オンコールを担当しないことが多いです。
検診・保健センター
検診・保健センターで勤務する場合、当直・オンコール業務はありません。
当直・オンコールのない働き方をするために
- 自分の考えをまとめる
- 上司と相談する
- 叶わなければ他の選択肢を考える
1 自分の考えをまとめる
まず、ご自身の考えをまとめます。
具体的には、当直・オンコールの回数の希望、理由、引き受けられる条件について。
<希望は?>
・完全に免除してほしい
・少なくしてほしい
・条件付きで引き受けられる
<理由は?>
・育児が優先される
・他に頼れない
・介護など他の事情もある
<条件は?>
・土曜日の午前のみ
・当直1回/月
上司と相談したときに、「当直・オンコールを少しでも引き受けてほしい」ともちかけられる場合があるため、「全くできないか」「条件付きで引き受けられるか」まで、考えておきましょう。
家族の協力は必須。考えをまとめたら、パートナーにも相談しましょう。
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2 上司と相談する
復帰に際して、上司と面談し事情をお話します。
上司の理解があって免除可能となればよいですが、医師数の都合など、やむを得ない職場事情もあるでしょう。
もし、無理な提案をされたら、お断りしましょう。可能な条件なら、お引き受けしましょう。再考の必要があれば、一旦持ち帰って、家族で相談しましょう。
3 叶わなければ他の選択肢を考える
・転職を考える
・休職、アルバイトをする
・大学院生になる、など
ご自身のキャリア、育児と仕事の配分などを考え、他の選択肢を検討しましょう。
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当直・オンコールのない職場を探す
転職サイトを活用すると、当直・オンコールのない職場を簡単に探すことができます。
各サイトで検索可能です。無料会員登録をすると非公開求人まで確認可。
エージェントに、こちらの希望条件を伝えると、候補をしぼってくださいます。
医師転職支援サービスの【JMC】は、専門家かつ経験豊富なので、相談だけでも、頼ってみてください。
希望にあった働き方を探そう
一例ですが、私のだいぶ上の先輩(脳神経外科)で、育児のため、手術をしない慢性期病院に転職し、そのままリハビリテーションの専門医を取得した先生もいらっしゃいます。
専門科目によっても様々な分野があり、シフトチェンジも視野に入れると、可能性が広がります。
ライフステージに応じて臨機応変に。希望にあった働き方を探してみてください。
詳しくは>>女医の働き方
まとめ
✓当直・オンコールの弊害
✓当直・オンコールが少ない職場の特徴
✓当直・オンコールのない働き方
✓当直・オンコールのない職場探し
✓希望にあった働き方を探そう
についてお話しました。