私自身、何科を選択するか、
とても悩みました。
直前まで悩み、提出期限一日前に決定しました。
- 興味ある科が多すぎて選べない
- ふたつまで絞れたが、
どちらか迷う - どう決めるかわからない
- どの科目に興味があるか
- 将来のなりたい自分
- 教授の任期
- 先輩に選ばれているか
- 医局の雰囲気
- 入局後の予定
専門科を選択する際のポイント
1、どの科目に興味があるか
ここが一番大事ですね。
学びたい科をローテートしましょう。
仕事内容を確認しましょう。
2、将来のなりたい自分
これは、少し難しいかもしれませんが。
なぜなら、もともと、なりたい医師像が決まっている場合を除いて、
学生で将来のイメージって持ちにくいから。
臨床を学び始めても、実際臨床医と触れ合う機会が少ないのですね。
研修医としてローテートして、上級医からご指導をいただきますが、
熱心で面倒見のよい先輩医師に巡り合うことができれば、感銘を受けるものです。
医師経験を積むにつれ、目指す医師像がみえてくるので焦る必要はありません。
もし、目指すロールモデルが見つかり、将来のなりたい自分が想像できれば、その科が魅力的なのでしょう。
3、教授の任期
研修でお世話になった教授が、任期満了につき近いうちに退職されないかどうか、
可能であれば、おさえておきましょう。
入局する=その教室の教授と関わり合う・ご指導いただくからです。
教授が新しく変わるなら、どういう研究をされていて、何に詳しい先生か、
把握できるとよいですね。
そのスペシャリティを学びたいのであれば、専門科として進めますね。
同医局の先生が次期教授であるなら、どのようなお人柄・研究分野かわかれば、
選択できそうですね。
4、先輩に選ばれているか
つまり、例年、入局者がいるか。
人気がある教室なのか。
5、医局の雰囲気
- 親身に相談にのってもらえるか。
- Welcomeであるか。
- 頼りになる先輩はいるか。
(ここだけの話、入局後鬼化する先輩医師がいらっしゃるらしいので見極めを。) - 働きやすい自分に合った雰囲気か
- 同期はいるか
(私は同期がいませんでしたが、その分、手厚くご指導いただき、症例は独り占めできました。)
6、入局後の予定
どの科も、入局後の予定をおおまかに、おさえておきましょう。
例えば、脳神経外科であれば、研修プログラムについてです。
つまり、入局後何年大学に在籍して、何年市中病院で研修して、何年目に専門医を取得するのか、ということです。
科によっては、国内・海外留学を取り入れたり、大学院進学をサポートしたり、
臨機応変にプログラムを変更できる特徴のあるところもあります。
希望教室のホームページを確認しましょう。
アドバイス
専門科を決めるまでは、いっぱい悩んでよい
必須科目はおさえた上で、興味ある科をローテートしよう。
気になったら、2回研修したり、他病院を見学するのもよいです。
ひとつ上の近い先輩から話を聞く
何といっても聞きやすく、相談しやすいです。
具体的な一日の様子や楽しいこと、やりがいなどリアルな話が聞けます。
飲み会があれば少し上の先輩医師より話を聞く
新型コロナの影響で、歓迎会など制限があると思われますが、
もし、機会があれば、上級医の話が聞ければよいと思います。
例えば、数年前に、救急科と脳神経外科を迷っている研修医がいました。
飲み会で、卒後17年目の先輩脳神経外科医より話を聞く機会がありました。
急性期疾患に興味があった彼は、
上級医より、
「救急で来た患者の初期診療
だけでなく、
引き継いだ後の治療が全てできる。」
と、専門性を究める意義を教えられました。
その後、彼は、他院の脳神経外科もローテートし
脳神経外科に入局を決めました。
私が脳神経外科を選んだ経緯
そもそも、私は、学生のときから内科志望でした。
なんなら、NHKの総合診療医ドクターGに憧れていたよ。
初期研修においても、循環器内科、腎臓内科、神経内科がおもしろいと思いました。
おもしろかったけれど、脳神経外科をローテートして、ちょっと心動かされたのです。
- 脳って神秘・きれい・精巧
- 手術でヒトを救命できる
- 外科もいいかもしれない
(できるかな…)
そう思ってから、とても悩みました。
選択肢がふえちゃったって!!(涙)
よーーーーく考えて、
脳神経外科と循環器内科の2択になりました。
2択に絞ったらやること
- メリット・デメリットを書き出す
- 初心を大事にしつつも、こだわりすぎない
- 臓器としては、どちらに興味がわくか
- 直感に頼る
- 家族に相談する
1、メリット・デメリットを書き出す
それぞれの科のメリット・デメリットを書き出し、可視化する。
自分の意見をまとめ、メリットが多い方を選ぶ。
2、初心を大事にしつつも、こだわりすぎない
私の場合は、内科志望から、まさかの外科医になるわけです。
なんとなく勇気がいること。
でも、新たな興味が出てきたのなら、その心に従っていいのです。
3、臓器としては、どちらに興味がわくか
心臓と脳、どちらを深く勉強していきたいか。
疾患で言えば、心筋梗塞・心不全・不整脈と
くも膜下出血・脳梗塞とどっちが診療したいか。
循環器内科も、急性期疾患でカテーテル治療もあって興味深かったけれど、
医学4年生のときのテストはどうも苦手だった。心電図も苦手。
一方、神経は好きだった。勉強も苦痛ではなかったなと思い出しました。
4、直感に頼る
え、何言ってるの⁈ってね、
なりますよね。
でもね、インスピレーションを感じたんです。
研修医の名札の裏に、なぜか、大事そうに
「脳神経外科」って書いたシール
(各科ローテートする際に配られる)
を貼っていて。
それも選んだ理由のひとつです…
5、家族に相談する
家族に相談しました。
結婚・出産のことは特に気にしていませんでした。
でも女性で、どうなのかな、やれるのかとは少し思いました。
でも、気になっているなら挑戦してみたらってことになりました。
後押しされ、勇気が出ました。
まとめ
- どの科目に興味があるか
- 将来のなりたい自分
- 教授の任期
- 先輩に選ばれているか
- 医局の雰囲気
- 入局後の予定
- 専門科を決めるまでは、いっぱい悩んでよい
- 先輩から話を聞く
- メリット・デメリットを書き出す
- 初心を大事にしつつも、こだわりすぎない
- 臓器としては、どちらに興味がわくか
- 直感に頼る
- 家族に相談する
悩むのは、とても理解できます。
上記のポイントをおさえ、自分が納得できる専門科を決定できるとよいですね。