・ロールモデルが見つからない
・いつ見つけられる?
そんなお悩みをもつ医学生・研修医さんへの記事です。
★要点★
ロールモデルは目標になる。
でも、自分は自分です!
ロールモデルは必要?
ロールモデルとは「考え方や行動が他の人の手本となる人物」。結論からいうと、必ずしも必要ではありません。
しかし、ロールモデルがいると目標となり、自己を高められる効果があります。
複数名いても構わない
ロールモデルは、複数名いても構いません。
目標の種別、働き方、考え方など、ジャンル別に手本となる人が違ってもいいのです。
例えば、脳神経外科でいえば
クリッピング術→上山博康医師
頭蓋底高難易手術→福島孝徳医師
脳血管内治療→坂井信幸医師
働き方→育児と仕事をこなす先輩医師
考え方→論理的で頼りになる先輩医師
などです。
+α スポーツ・モデルなど趣味に応じて、憧れの人がいてもOK。
身近な人で構わない
「この人のようになりたい」と思う人が、ロールモデル。
先ほど、各領域のエキスパートを例に挙げましたが、身近な人で「目指したい人」がいれば、その方が、あなたのロールモデル。
先輩医師など、身近であればあるほど、実際目で見て、話しを聞いて、大いに参考にできるので、理想的なのです。
ちなみに、私の場合、身近には2人のロールモデルがいます。
途中で変わっても大丈夫
自身の目標が変わり、新たな出会いがあれば、それに応じて、ロールモデルが変わっても問題ありません。
ロールモデルの効果
・キャリアプランが立てやすくなる
・成長のスピードがあがる
・職場環境がよくなる
キャリアプランが立てやすくなる
例えば、女医さんの場合、将来結婚・出産したらどうなる?と不安になりますよね…
そんなとき、育児と仕事を両立している先輩女医さんが身近にいらっしゃれば、キャリアプランが参考になりますね。
留学や大学院進学などの経歴があれば、それを目標にすることもできます。
成長のスピードがあがる
ロールモデルを目標に設定することで、意欲が沸き、何をすべきかが見えてくるので、成長のスピードがあがるでしょう。
職場環境がよくなる
職場、例えば医局内にロールモデルがいたとしましょう。
若手医師は、目標高く、仕事に励むことができます。その人の考え方・行動を知るため、コミュニケーションを図るでしょう。
適切なアドバイスやフィードバックがあれば、相談しやすい環境が生まれます。
若手医師が上級医に成長した後には、その本人が次のロールモデルになり、後輩を育成します。
このように、職場にとってもメリットがあるのです。
ロールモデルの見つけ方
そうはいっても、すぐにロールモデルは見つかりません。「人となり」を知って、目標とするわけですから、当然です。
いつ見つけられる?
医学生であれば、基礎研究、臨床実習(ポリクリ)などで、先輩医師と出会います。
そこで、感銘を受ける方がいらっしゃれば、目標となりえます。
今は、ロールモデルがいなくても焦らないで。
この先、医師として成長する過程において、オーベンなど、師事したいと思える先輩医師に出会う機会があります。
どうやって見つける?
身近にいなければ、自分から探しに行くのも手です。ご自身の興味ある分野を、いろいろと調べることで、見つかることがあります。
例えば、脳神経外科の場合(また、のうげ!ごめんなさい)
有名なエキスパート福島孝徳医師について知りたければ、ホームページや書籍をご覧いただけます。
『闘いつづける力』
次は、天皇陛下の心臓バイパス手術を担当、天野篤医師の著書。
『熱く生きる』
どちらの本も拝読しましたが、努力がすさまじかった!勇気をもらえますので、モチベーションアップのためにもぜひ。
そして、気になれば、交渉次第で、理想医師の勤務する医療機関を訪れることもできるかもしれません。
このように「アンテナを張って、行動」すれば、グッと近づけます。
自分は自分です!
ロールモデルの効果についてお話してきましたが、自分は自分です!
留学するにしても、場所も時期も違うし、育児・家庭環境も異なります。
行動の理由や考え方の仕方など、参考にしたい部分をどんどん吸収して成長していきましょう。
まとめ
・ロールモデルの効果
・ロールモデルの見つけ方
についてお話しました。
医学生活・研修生活で、ご興味あることを選んでいけば、きっと目標が定まるでしょう。
ともにがんばりましょう。