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脳神経外科

【研修医向け】脳神経外科入局を決めたら、やるべきこと5選

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研修医

脳神経外科に入局したが、やっておくべきことはある?

この記事では、脳神経外科へ入局が決まったら、ぜひやっておきたいことを5つご紹介します。

やるべきこと
  1. 研修プログラムを把握する
  2. 学会に入る
  3. 医師賠償責任保険に入る
  4. 患者登録を行う
  5. 参考書をそろえる

では、詳しく見ていきましょう。

研修プログラムを把握する

研修フローチャート
研修プログラム例

まずは脳神経外科専門医取得を目指すための、研修プログラムを把握しましょう。

プログラムは各研修施設ごとに多少の違いはありますが、だいたい上記のチャートのようになります。

キャリアを形成する上では下記が重要です。

  • 大学院進学や留学の希望はあるか
  • 関連病院を把握する

大学院進学や留学の希望はあるか

希望する場合、具体的には大学院進学・留学をいつにするか、どこの教室に、どのくらいの期間在籍するかを決めねばなりません。

・入局後、研修プログラムと並行して、すぐに大学院へ進学するケース
・研修していて興味ある分野が絞られたので、それを研究したい
・タイミング的に留学をすることになった
・一定期間、基礎研究をやりたい

など理由は様々ですが、研修プログラムとの兼ね合いがあるので、ぜひ検討しましょう。

私のように、研修プログラムが終了してから大学院へ進学することもできます。

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関連病院を把握する

ご自身の研修プログラムに含まれる関連病院について調べる必要があります。

なぜなら、関連病院ごとに取り扱う疾患が異なるので。

例えば、血管内治療を行いたい場合、将来的に脳神経血管内治療専門医取得を目指すのであれば、血管内治療を主に行っている病院を研修すべきです。

学会に入る

入るべき学会

まずは主要学会をおさえましょう。

専門医取得のためにも入会は必須です。

入会を検討すべき主な学会

サブスペシャリティとは、各診療科の下に連なる細かな専門分野のこと。

 

脳卒中や外傷といった救急疾患、膠芽腫や転移性脳腫瘍などの腫瘍性疾患、てんかんやパーキンソン病などの機能的脳疾患、脊椎脊髄疾患、小児脳神経外科疾患など。

主な学会を列挙します。究めたい場合は入会しましょう。

  • 日本脳卒中学会
  • 脳卒中の外科学会
  • 日本脳腫瘍学会
  • 神経内視鏡学会
  • 日本脳神経血管内治療学会
  • 日本脊髄外科学会
  • 日本定位機能外科学会
  • 日本脳神経外傷学会      
  • 日本小児神経外科学会

▼その他関連学会に関してはコチラ

認定学会一覧(分科会・関連学会・生涯教育研修会) | 学術総会・関連学会

いつ入会するか

日本脳神経外科学会・日本脳神経外科コングレスは速やかに入会しましょう。

サブスペシャリティの学会は、各専門医試験を受験するにあたり、”〇年間入会していること”などと条件規定があるので、少しでも早い入会が望ましいです。

しかし、サブスペシャリティを決めかねていたら、入会を急ぐ必要はありません。

専門医受験資格として「脳神経外科専門医であること」が必要だから。

ですので、研修プログラム期間中に検討し入会すればよいです。

脳神経外科専門医取得後にサブスペシャリティの学会に入会する場合、学会在籍期間次第で、サブスペシャリティの専門医の受験自体が遅れることがあるので注意が必要。

したがって、入会すると決めたら、早い方がいいです。

私の失敗談 

「神経内視鏡学会に、入った方がいい。」と先輩医師に言われ、規定を確認。当時技術認定医が在籍しており、内視鏡は自分にも必要な技術だと思い入会。

しかし、認定医が異動・自身の出産が重なり、期間内に症例数を稼げず、認定条件を満たせなかった。

今後専門医を取ろうかなとは思っているので、ムダに年会費を払い続けている。

こまめに症例を登録し、準備していれば、こんなことにならなかったかも。

興味あるサブスペシャリティ分野があれば、専門医規定を確認し入会。

とれる資格はとってしまおう。

また、専門医資格には更新が必要なので、規定のご確認を。

更新には、指定期間における学会参加や経験症例数などが必要になります。

医師賠償責任保険に入る

後期研修がスタートしたら、医師としての責任は重大に。

何かあったときのために、安心して勤務するために、加入しましょう。
日本脳神経外科学会 | 株式会社カイトー

民間医局の保険は格安。

こちらから会員登録すれば、団体割引が適応され、20%オフ!なので、とてもお得。

患者登録を行う

学会独自のデータベース症例登録事業JND:Japan Neurosurgical Database。

脳神経外科では、各自担当した症例を登録することになっています。

手術だけでなく、検査や読影、内科治療といった非手術症例の登録も含め、日本の脳神経外科領域における診療内容のより正確な実態把握と、専門医制度と強く連携したデータベースとなります。

JND-ホーム

事務の方が担当する場合もありますが、ご自身でも経験した症例は管理し、まとめておくべきです。

なぜなら、

・脳神経外科専門医取得のための症例がいる
・同じ疾患を治療する場合に参照できる
・症例報告やデータをまとめ、
 学会や論文に出せる
・内容を復習することで、
 次の治療に生かせる

からです。

(個人情報の取り扱いには注意が必要。)

参考書をそろえる

▼詳細はコチラです
初期・後期研修医向け、おすすめ参考書

まとめ

以上、脳神経外科へ入局したら、やるべきこと5つをご紹介しました。

  1. 研修プログラムを把握する
  2. 学会に入る
  3. 医師賠償責任保険に入る
  4. 患者登録を行う
  5. 参考書をそろえる

楽しく充実した研修をスタートさせてくださいね。

忙しい脳神経外科を生き抜くサバイバル術5選!

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さなえ
さなえ
2、4歳児の脳外科医ママ。 女医の妊娠、育児に関する悩み、経験を共有し、解決法や楽しくできる工夫を発信しています。
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