プロとして活躍したい女医さんへ
将来どんな医師になりたいですか?
理想の医師像はいかがでしょう。
今回は、「女医が、プロフェッショナルとして活躍するには?」をテーマにお話します。
本記事の著者:
脳神経外科専門医
基礎研究で臨床ブランクあり
プロとして活躍するために
女医がプロフェッショナルとして活躍しつづけるための7カ条
1.周囲の支えで今のキャリアがある
引用:0000071893.pdf
2.社会で役立ちはじめてキャリアは
意味を持つ
3.キャリア形成は長期ビジョンで
4.キャリアコースの選択肢は多く
相談先も多く
5.キャリア形成は社会の手もかりて
6.キャリアデザインを意識して
7.みなさん一人ひとりが新しいキャリア
のロールモデルに
私なりの解釈を加えて詳しく見ていきたいと思います。
周囲の支えで今のキャリアがある
今の資格があるのは、自身の努力だけではなく、家族や社会のおかげです。
教育費・医学部受験を乗り越える苦労、それを支えてくれた家族。大学在籍中の試験・国試を乗り越えた自分。基礎研究・解剖実習・臨床実習にご協力いただいたすべての方。
それらを思い返すと感謝の気持ちがあふれ、「資格を活かしたい・活かさねば」と強く思うのです。
社会で役立ちはじめてキャリアは意味を持つ
仕事をしていて「人の役に立てた」と実感した経験はあるでしょうか。
ノーと思われた医学生・研修医の方でも、臨床実習中に、治療が奏功して患者さんが救われた場面に遭遇することもあるでしょう。
臨床医であれば、患者さんのお役に立つことができた。基礎研究医であれば、研究が臨床に生かされる発見をしたなど。修練していれば、どこかで実感するときが来ます。
もちろん、治療が奏功しないケースもありますが、患者さんに尽くしたこと・寄り添ったことが大事。
医師業は、自分のやりがいだけではなく、社会に貢献することで意味を持つのですね。
キャリア形成は長期ビジョンで
一時的にペースダウンすることはあっても、長期的に自己を向上させようとする気持ちをもちましょう。
ライフイベントなどで、どうしても仕事ができなくなることもあります。
外科医であれば、メスをおく期間は、可能な限り短い方がいいでしょう。しかし、個人の事情や考え方・努力次第だと思います。
一例ですが、外科医の男性医師。基礎研究で留学した先輩のひとりは4年メスを置き、その後臨床復帰を果たしました。
一方、産後早期復帰し、外科を継続している女性医師も。大きな手術は控えていても、スキルアップのため日々研鑽しています。
このように、一人ひとりブランクの期間は違いますが、時間がかかっても、自分の目標に向かっていく努力が求められます。
キャリアコースの選択肢は多く相談先も多く
仕事を続けて、悩むこともあるでしょう。
もし、壁にぶつかったら、メンター・学会・日本医師会女性医師支援センター にて、相談してみてください。
悩み・働き方に関しましては、コチラ です。
キャリア形成は社会の手もかりて
育児保育や制度、介護支援情報をぜひご活用ください。
都道府県別の相談窓口:
全国の支援情報 | 日本医師会女性医師支援センター
女性医師の悩みや制度:
日本医師会女性医師支援センター
全国の病児保育施設一覧:
施設一覧|全国病児保育協議会
ベビーシッター利用の留意点:
ベビーシッターなどを利用するときの留意点 |厚生労働省
キャリアデザインを意識して
どんな医師になりたいかを考える上で、色々な先輩方の経験・働き方 を、ぜひご参考ください。
キャリアは十人十色。自分の意思を尊重し、考えを整理しましょう。
また、キャリアはこうしたいと思っても、その通りいかないこともありますよね。
そんなときは、環境や目標を変更するのもアリ。その都度、臨機応変に対応しましょう。転職成功例はコチラ。
一人ひとりが新しいキャリアのロールモデルに
医師になる上で、ロールモデルは必要?をぜひご覧ください。
一人ひとりが、新しいキャリアのロールモデルになることで、後輩がそれに続くことができ、よりよい職場つくりにも貢献されます。
とはいっても、ときには失敗や後悔もあるかもしれません。がんばりすぎると疲弊して、つらいことばかりでは気持ちがもたない。
(失敗はバネになり、次に生かすことができ、メンタルも強くなります
>>資格試験の失敗から立ち直る方法)
今の私自身、外科医としてはブランクができましたが、研究・育児・ブログ・イラストと活動の幅が広がりました。このように発信しているのも、自身が悩み、解決策を模索しているから。
考察・コメント
第一線として働くためには、それだけの努力と時間が必要だと思います。
はじめから、うまくできる人はおらず、いわゆる達人と呼ばれる医師は皆、並みならぬ努力を続けている。
だからやはり、ブランクができても、ペースダウンしても、その道を極めようと考えるなら、いずれは戻り、再研修してレベルアップに励むことが大事になってきます。
育児は続くので、周りの協力を最大限得ながら、自分のできる限りのことをするというのが現実的なのだろう。
そして、仕事に楽しさ・やりがいを見つけられたら、さらに上を目指し、喜んで腕を磨けるのではないだろうか。
女性医師がキャリアを中断する最大の要因となる育児は、それぞれの時期での苦労があり、子どもが自立するまで親の仕事は絶えることがない。したがって、どこかで見切りをつけて仕事を再開させるしかないと思っている。
大切なのは細く長くキャリアを続けることだ。
引用:産婦人科医、木戸道子さん
女性医師のキャリアと働き方
仕事・育児を両立させ、日々研鑽を積んでいる女性医師は多くいます。実際は皆、悩み苦労し、ガマンしていても、表に出ない。
女医同士ちょっと弱音を吐いてもいいと思うんです。友人と時間が合ってフリートークができれば、また公開しますね。
まとめ
リーフレットを参考に、プロフェッショナルとして活躍するための方法をまとめました。
いつか、臨床経験とともにお伝えできる日を夢みながら。