- 2歳、激しくパパを拒否
- 「ママがいい!」と言われる
辛い…どう対処すれば。
毎日子育てお疲れ様です。脳外科医さなえです。私の夫は、半年の育児休業を取得したワンオペ育児経験者です。
それなのに、2歳息子から
「パパいや!あっち行って!」
の連呼をされるので、テンションダウン。
本気で言っていないとわかっていても、落ち込みます。
「同じ気持ち!わかる!
でも、どうすればいい?」
とお悩みのパパたちに向けて書きます。
先に結論を申しますと、
「パパいや」と言われても落ち込まない秘訣は、子どもが本当は「パパがすき」ということをパパ自身が知る、ということ。
本記事は、当事者の夫から話を聞き、対処法を徹底議論しました。詳しく解説します。
言われたパパの気持ち
![悩む人](http://kirakiralion.com/wp-content/uploads/2022/09/70bf50a106beab983f9b6e72c6c24ee7-e1666116353637.jpg)
まずはパパの気持ちから。
ママが大好きなのはわかるよ…でも
・そこまでイヤがらなくても
・純粋に凹む
・メンタル病みそう…
なぜか?
だってとてもかわいい愛するわが子だから。
子どもが大好きなのに一方通行だから。
気持ちが拒絶されたように感じるから。
育児に熱心であればあるほど、報われず、やるせないのです。
でも、子どもは本気で言っているとは限りません。
子どもの気持ち
次に子どもの気持ちです。
「パパいや」の本音は主に3パターン
- ホントにママがいい
(パパいやと言って
ママにかまってほしい) - ホントはパパにきてほしい
- ただの気まぐれ
状況に応じて本音が違うので、少し複雑ですが、本当はかまってほしい場合が多いです。
①ホントにママがいい
ママにかまってほしいとき、ママに甘えたいときに、『間接的に、パパいやという』場合があります。
こんなことがありました。寝る前にママかまってほしいモードになりました。
![パパいやという息子](http://kirakiralion.com/wp-content/uploads/2022/10/papaiya.png)
「パパきらい」と言い出す始末。この後、ママの愛情を浴びると落ち着きました。
そんな風に、甘えたい対象がパパではないとき、「パパいや」と言います。
②ホントはパパにきてほしい
子どもって実はとっても賢いんです。
パパにきてほしくて、かまってほしくて、気を引くために、わざと、「パパいや」という場合があります。
ある休日のこと、
パパ「公園行こうか?」
息子「パパいやー!ママがいい」
と言いながら、ホントはとっても嬉しい。
私「じゃあ、ママといく?パパお留守番ね」
息子「いやー!パパがいい」
と言って、ルンルン♪ママにバイバイして出ていきました。
③ただの気まぐれ
「パパいや」と言いながら、次の瞬間「すき」と言っているときがあり、結構気まぐれです。
こんなことがありました。
夜中、途中覚醒したと思ったら、
「ママいやーーーあっち行って!!」
朝起きたら、
「パパいやーーママがいい」と
どっちなの?!ってね。
パパ「パパと食べよう」
息子「いや!ママがいい」
と言いながら、食べている最中にふと「パパだいすき」ですって。
ややこしい。区別つかない…
その気持ちわかります。でも、本音を突き詰める必要はありません。
本音はあるにしろ、子ども自身はあまり気にせず、いいたいことを言っているからです。
なぜ「パパいや」と言うか
主な原因は、自己主張です。
2歳になると、自我が出てきます。
純粋に「いや」を伝えます。
こだわりがあり「いや」が激しくなります。
でも言葉は未熟なので理由は答えられない。そういう時期なのです。
その他の原因としては、
・胎児のときママのお腹にいた
・出生後ママとの関わりの時間が長い
ために、よりママに親近感を覚えている。
・パパと過ごす時間が極端に短い
・パパが家庭で怒りっぽい
など、心理的にいやな気持ちになっている。
ことが挙げられます。
具体的な対処法
どのように対応すればよいのでしょう。
![電球の写真](http://kirakiralion.com/wp-content/uploads/2022/08/8129038d0c4f6756177e2f5429a9fd81-scaled-e1662741540831.jpg)
Step1 まずは気持ちを認める
「そうだよね、パパいやだよね」
まずは、子どもの気持ちを代弁します。
Step2 その場を離れる
「あっち行って」と言われたら、ママや他にみる大人が近くにいる場合は、
「パパは〇〇ちゃんのこと大好きだけどな。」あるいは、何も言わずに、
その場を一旦離れます。
トイレや洗面所、自室などへ離れたら、気分転換のためにも自分のことをします。
<離れたらいつ戻るか?>
少ししたら、おもむろに戻ってきて
「あ、コレおもしろそう」といって、おもちゃで遊んだり、
「この本おもしろいな」といって、近くで絵本を読んだりします。
気を引くための作戦ですね。
子どもによほど興味がなかったら
「やめて!」となりますが、
子どもの気持ちが落ち着けば「何?」と興味を持って近づいてきます。
ワンオペで、パパだけの時は、子どもから見える距離にはいるけれど、少し離れ、子どもの様子をうかがいます。
そして、同様の対応をとり、隣で楽しそうに行動します。
これは、私がワンオペで「ママいや」となったときに行って効果がある対処法です。
子どもがわめき、ぐずってくるときは、また別です。
▼こちらを参考になさってください
![子育てイライラ対処法](https://kirakiralion.com/wp-content/uploads/2022/09/32868c1f19e17d0f48872ea47b06f177-320x180.png)
Step3 気にしない
子どもは本気では言っていないです。
ですので、「パパいや」を真に受けず、「あ~、また言っている」と受け流すことです。
夫も、頻回のパパいやコールになかば諦めモードというか、慣れてきました。
Step4 成長の過程と捉える
実際、今だけのことです。限定です。
成長したら、パパを求める甘えからの「パパいや」なんて聞けやしない。
「かわいいもんだ」と毅然とサラっと、できればツワモノです。
Step5 子どもとの関わりの時間を増やす
息子がパパモードになるときがあります。
「そんなの、ナイ…」という場合でも、パパモードになるための条件をお話するので、参考になさってください。
・パパがいっぱい息子と遊んだとき
・パパが高い高いをしてくれるとき
・パパが保育園へお迎えにきたとき
・パパが眠くなり、別室移動するとき
・パパがひとり朝食を食べようとすると「遊んで」と
よく見たら、かまってちゃんじゃーん!!
そうなんです。思い返してください。
もし、子どもとの時間が少ないなと感じたら、休日のお時間のあるときに、存分に、お子様と過ごしてください。思いきり、遊んでください。
ママにひとり時間を与えることができたら、ママもハッピー、一石二鳥です。
我が家の例
休日にパパと息子だけで近くの動物園へ足を運びました。
息子にとっては、動物に会えたことももちろん嬉しかったのですが、パパに遊んでもらったことが、嬉しかったようで、帰宅してからも、「ママいやーー!」とパパモード全開でした。
寝る前の絵本の時間になって、ようやくママモードに戻りました。
その他、パパがひとり昼寝しようとしたとき、朝食を食べようと席に着くとき、「パパ遊んで」モードが発令します。
あまのじゃくかい。
パパはちょっと困るけれど、求められて安心する。
結局、子どもはパパのことが大好きで、いっぱい甘えたいのですね!
コレを知っているかどうかで、落ち込み方が全然違います。
ママができること
![母子](http://kirakiralion.com/wp-content/uploads/2022/10/c69bf96f7e78e4c16ae56b8deb6c0948-e1666116838492.jpg)
子どもの気持ちに寄り添う
「パパいや、ママがいい」とママを求めてくるときは、子どもの気持ちを受け止め、ハグするとよいでしょう。
言葉で「ママは〇〇ちゃんが大好きよ」と言うのも効果的です。
パパのことをほめる
ママができることといえば、パパのことをほめて、悪く言わないことです。
ママと子どもとの時間が長ければ長いほど、子どもはママを信頼し絶対的存在と捉えがちです。
そのママの言うことを、子どもは信じます。パパのことを悪く言えば、パパは悪いひとというレッテルが貼られるでしょう。
ママは、パパをほめましょう。
具体的には、
・パパって力持ち
・パパは頼りになる
・パパは優しい
ウソはよくないですが、何でもプラスになることをつぶやくといいです。
そんなほめてもらえない
と思われたパパへ。ちょっとした行動をとってみてください。
・ママへサプライズプレゼント
・ねぎらいの言葉かけ
・ママをほめてみる
・子どもの連れ出し
・家事の手伝い
ご自身がされて嬉しいことをするのです。
少しの気遣いで、ママは、あれ?とパパに笑顔を向けてくれるかもしれません。
夫婦関係がよいと、子どももハッピーです!
![妻のイライラを笑顔に](https://kirakiralion.com/wp-content/uploads/2022/11/0d464dc781f3384e33c16ab85674ae56-320x180.png)
まとめ
結局のところ、子どもは「パパいや!」と言っても、パパのことがだーい好きです!
ですので、上手に関わり、いっぱい子どもと遊べば、もっと好きになってもらえる。
イヤイヤは一時的なものですし、子どものハートさえつかんでおけば、何を言われてもサラっと流せる。
ドンマイの気持ちで、一緒に前へ進みましょう。(夫より)
▼他にも書いています
とある脳外科女医の子育てブログ:育児あれこれ