外科医を目指したい女医さんへ
「どの医局を選べばいいか」について、脳外科女医がアドバイスします。
外科医を目指すなら、医局へ
フリーランスでも、指導体制のしっかりした医療機関では専門医を目指せますが、外科医になるためには、はじめは、医局に入局することをオススメします。
理由は、医局に属すると
✓専門性が高い
✓症例数が多い
✓順当にキャリアが積める
からです。
指導体制がしっかりしているので、例えば、論文の指導をしていただけます。(専門医取得の条件に、論文を発表している必要あり)
このように、医局の方が理にかなっているのです。
いつでも、キャリアチェンジはできますし、専門医をとってから、フリーランスになることもできます。
どの医局を選べばいいか?
まずは、ご興味のある専門科目を決めましょう。決め方はコチラです。
次に、候補の医局を見学します。後期研修医以降、地元に戻られる場合は、地元の病院の医局を訪ねましょう。
医局選びのポイント
1、実績があるか
どんな分野を研究しているか、どんな実績があるかをおさえましょう。
各医局のホームページでご覧いただけます。
医局は、臨床・教育に加え研究も行っています。ご自身のご興味あるテーマを研究している場合、大学院へ進学して、好きな分野のテーマを研究できるので、オススメです。
将来的に留学の希望がある場合は、国内・海外の留学経験者が先輩にいらっしゃるか、海外活動を活発に行っている医局かどうかを、おさえます。
2、上司・教授の人柄
上司や教授と面談をし、あなたをWelcomeしてくれるかどうか、確認しましょう。
「女性だから…うちの科は…」「いずれ妊娠するでしょ」などのパワハラ・セクハラ発言がある場合、入局しないのがよいでしょう。
私の場合「脳と救急に興味があるなら、うちでしょ!」と歓迎してくださいました(^^)
教授の任期についても、念のため確認するとよいでしょう。
3、医局の雰囲気
医局を見学した際、医局のカンファレンスに参加できるといいですね。だいたいの雰囲気をつかむことができます。
また、昼食スペースやプライベート空間があるかは、快適な職場かどうかのひとつの指標です。
ブラックな医局はNG。ここに在籍したいな~と思えれば、OK!です。
4、先輩方の様子
近い学年の先輩医師から、実際に話を聞くのが有効です。
こんなことができる、おもしろい、楽しいと、生き生きしている様子であれば、間違いないでしょう。
女医さんであれば、先輩女性医師がいらっしゃれば、大いに参考になるでしょう。
ロールモデルが身近にいると、モチベーションアップにつながりますね。
女医特有の悩みとは
体調不良
例えば、生理など体調不良時の、長時間手術です。
長時間立つコツはコチラですが、本当につらいときは、無理をしないでください。
言い出しにくいかもしれませんが、上司に申し出て、代理を立ててもらいましょう。
妊娠・出産
ライフイベントとして、妊娠・出産が考えられます。
出産時期も、働き方も、みんな違って、それが当然。
女医の妊娠や育児と仕事の両立について、様々な先輩医師の体験談をご参考ください。
働き方について、もし悩んだら、また当ブログに戻ってきてください。
夢をあきらめないで
選択肢に迷ったら「ワクワクする方を選ぶ」のはどうでしょう。
私は、医学生のとき、総合内科に興味がありましたが、ワクワクを選んだ結果、脳外科医に。全く違った道を歩みました。
>>何科に進もう?専門科を選択する際に押さえておきたいポイント6選
脳外科に進んでも、どのサブスペシャリティがいいかと、人生って選択の連続。
この人と結婚すべきか…とかね。
>>医師がステキな相手をみつける方法
「女性だから」という理由だけで諦めるのは、もったいない。
今は、女性医師が増えて、活躍されている先輩方も多いし、女性医師のサポートも活発化する動きがあります
>>外科の女性医師の活躍を増やす取り組み
「ワクワクするか」「将来の展望は明るいか」少し先の、なりたい自分をイメージしてみましょう。
まとめ
・医局選びのポイント
・女性特有の悩み
・夢をあきらめないで
について、お話しました。
一人ひとり、キラキラ輝けますように。
関連記事:
【女医】心臓血管外科に入局すべきか?
女医の働き方 (記事一覧)