ふと「男に生まれたらよかった…」と思ったことはありませんか?
私は、数回ですが、あります(今は女性でよかったかな~と思いますが)
今回は、「女医だから不利だな…」と思ったことをまとめました。
女医は男性より不利?
看護師にまちがえられる
これは、女医あるあるですが、看護師に間違えられることがあります。
さらに若ければ、ムンテラ(患者への説明)しても説得力がなくて…ガックシ!ということも。
もちろん、スキルアップした後は、ムンテラにも慣れ、手術・治療の結果も伴い、確かな評価を受けるのですが、
第一印象が「女医」「若い」だけで、ちょっと損した気分に…。
生理がある
症状に個人差がありますが、月経前症候群で何らかの症状をきたすのは約80%といわれています。
イライラして精神的に不安定になり、心身に不調をきたす場合があります。
生理が重く、下腹部痛がひどい場合も…。
こんなときに長時間立位のオペが入ると「つらい」です。
関連記事:もう疲れない!長時間立つコツ
妊娠・出産の報告
産休・育休を取らねばならない以上、避けて通れない報告。
でも、とても気を遣うんです。仕事に穴をあけることになるし、周りに迷惑をかけるし。
ただでさえ、忙しい毎日なのに…どう、思われるかなって。
報告が済んだら、少しホッとしますが、いろいろな悩みが出てくるんですね。
関連記事:
【女医の妊娠】上司への妊娠報告いつがベスト?報告のポイント
キャリアが遅れる
出産する場合、ブランク期間ができるため、キャリアが遅れる可能性があります。
男性育休って進んでいるけれど、まだまだ…>>男性医師の育休取得率が低い理由
しかも、男性育休期間は数週~数ヵ月。
女性の育休は出産を含めると、だいたい6ヵ月以上のブランクができます。
さらに、育児をしながらの勤務に時間制限があり、キャリアに弊害が出る場合も。
女性の利点はないの?
もちろん、逆にいい点もあります!
きめ細かい診察ができる
男性医師でも、懇切丁寧に診察する方は多くいらっしゃいます。
しかし、女医さんはそれを上回ることができます。
女性ならではの、優しさ、共感力で、親身かつきめ細やかな配慮ができるのです。
ありがたがられる
受診する患者さんから「女性医師でよかった」と言われることがあります。
はじめから「女医に診てもらいたい」と受診される患者さんもいらっしゃいます。
特に、女性の患者さんで、産婦人科、乳腺科、小児科、肛門科などが多いです。
デリケートゾーンは、自分と同じ女性に診てほしい思いは、ごく自然なこと。
丁寧に診察すれば、信頼を得られるでしょう。
関連記事:若手脳神経外科女医さんへのメッセージ
出産経験を生かせる
例えば、小児科医であれば、患者さんの母親の悩みを、子どもをもつ母親として共感し、解決策を提示できる場合があります。
産婦人科医が、自身の出産経験を交えて、市民公開講座で発表するケースもあります。
普段の診察で気をつけること
普段の診察において、どんなことに気をつければよいでしょう。
- あいさつをする
- 身だしなみを整える
- 敬語、丁寧語を使う
- 全体の総意と伝える
- 結論から順序立てて話す
- わからないを伝える
あいさつをする
はじめて患者さんと対面するときは、自己紹介をきっちりしましょう。
患者さんを待たせてしまったら「お待たせいたしました」と一言添えます。
身だしなみを整える
最低限の身だしなみは整えましょう。
患者さんは、意外とよ~く、みています。
敬語、丁寧語を使う
上から目線やタメ口はNG。相手はたいてい目上です。
社会人としてのモラルで、敬語、丁寧語を使って話します。
全体の総意と伝える
治療方針を患者さんへ述べるときは、医局で決定した全体の総意であることを伝えると安心です。
患者さんは
「(医師が)若手で不安…」
「未熟そう…」
「ホントにこの治療でいいの?」
とギモンに思うかもしれません。
私が医師8年目のとき、担当患者の治療が難しいケースで、医局カンファレンスでも、治療方針が2変したことがありました。
そのとき「治療方法が変わりました」というだけで患者さんは不安になります。
「□□とお話していましたが、治療方法が変わりました。医局全体で話し合った結果、△△さんには、こちらの治療が最適と考えます。なぜなら~~。方法は~~です。」
このように、全体の総意(話し合った結果)であることを伝えると、患者さんに安心感を与えます。
結論から順序立てて話す
目次(話す筋書き)を明らかにする。
先に結論、次に理由を述べる。
先に、結論(最も述べたいこと)、次に理由を述べると、わかりやすく伝わります。
さきほどの例ですと
「治療方法が変わりました(結果)。医局全体で話し合った結果、△△さんには、こちらの治療が最適と考えます。なぜなら(理由)」
「今日の採血結果は□□でした(結果)。今から3点〇〇(目次:理由や対策)についてご説明します。」
手術前の説明は、あらかじめ文書があると思います。それに従って説明すれば、スムーズでしょう。
わからないことを伝えるのも大事
患者さんから質問されて、わからないことも出てくるでしょう。
研修医のうちは、独断で進めないよう気をつけましょう。
「そのひとこと」に責任を伴うからです。
わからなければ、患者さんにも正直に話し、持ち帰ってオーベン(指導医)に相談しましょう。
子どもをもつ悩み
女医さんの「出産に関する悩み」について。いち個人の意見・体験談ですが、どうぞご参考ください。
・結婚相手がいない悩み…
脳外科医でなくてもぜひ
・いつ出産を考える?
・キャリアとのかねあいは?
・育児との両立は?
・保育園の悩み
まとめ
・女医は男性より不利?
・女性の利点はないの?
・普段の診察で気をつけたいこと6選
・子どもを持つ悩み
についてお話しました。
困難にぶつかることもありますが、何事も経験。プラスに変えていければよいですね。
では、またね
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